2020年復活節
「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも 生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者はみな、永遠に決 して死ぬことはありません。あなたは、このことを信じますか。」 (イエス・キリストのことば)
主イエス・キリストが復活された日は、春分の日が過ぎ、最初の満 月の後の日曜日です。今年は4月12日が、その記念の日となります。
【 この病気は死で終わらない 】 〜 ヨハネの福音書の記述から 〜
ベタニヤという村のラザロという人物がひどい病気になりました。 その姉妹たちマルタとマリアがイエスに使いを送り、ラザロの病気を 癒やしてほしいと頼んできました。イエスがいた場所はベタニヤから 一日の道のりがあるところでした。使いのことばを聞いたイエスは、 この病気は死で終わるものではないと語られたのです。
【 なお二日間とどまるイエス 】
イエスは、すぐに来てほしいとの願いを受けながらも、あえて二日 間動こうとはしませんでした。ラザロはすでに死んでいたからです。 そしてその後、一日をかけてベタニヤに向かいました。
【 四日後の出来事 】
ラザロが死んで四日が過ぎ、イエスがベタニヤに着くと、マルタは イエスを出迎え、そして言いました。「あなたがここにおられたなら 私の兄弟は死ななかったでしょうに。」マルタはイエスなら、どれほ ど重篤であっても、必ず癒やせると信じていました。イエスがマルタ に言います。「あなたの兄弟はよみがえります。」 そしてイエスは、冒頭に記したことばを発せられました。「わたし はよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きる のです。また、生きていて・・・」
【 墓の前で 】
イエスは、ラザロが葬られた墓に来ました。その墓は洞穴で、入口 が石でふさがれています。イエスが「その石を取りのけなさい。」と言 うと、マルタが答えます。「もう臭くなっています。四日になります から。」そこでイエスは言われます。「信じるなら、神の栄光を見る」 と、ご自分を信じるようにとマルタに促したのです。
【 いのちを支配する 】
マルタの許可を得て、人々は石を取りのけました。イエスは大声で 「ラザロよ、出て来なさい」と叫びました。すると、死んでいた人が、 手と足を長い布で巻かれたまま出て来たのです。イエスは人々に言わ れました。「ほどいてやって、帰らせなさい。」
いのちそのものであり、いのちを支配しておられるイエス、人とな られた神は、死んで四日になるラザロをよみがえらせたのです。
【 宗教指導者たちの協議 】
この知らせを受けたユダヤ教の指導者たちは対応を協議します。 イエスは多くの不思議を行っている。そして今、死後四日になる者を 生き返らせてしまった。このまま放置するなら、人々はイエスを救い 主として崇め、ローマ帝国からの独立国家の指導者とするだろう。そ うするとローマは大軍を送り、自分たちを完全に滅ぼしてしまう。
この時彼らは、イエスを殺すことを決めました。
【 イエスの十字架刑、そして復活 】 〜 人の思惑と神の計画 〜
イエス殺害の計画は具体化していきます。ただ、旧約聖書には、 メシヤ(救い主)が苦難を受けることで罪人を救うという神の計画が預 言されています。イザヤ書には、メシヤは人々からのけ者にされ、捨 てられ、殺される。それは、人々の罪を赦す、身代わりの処罰として 定められた、と。そして詩篇では、メシヤは、死者の中から復活する ことも預言されています。
さて、宗教指導者たちの思惑通りに、イエスは、ローマ帝国の極刑 である、十字架刑で殺されました。そして三日目に、イエスが葬られ た墓から遺体がなくなり、その後イエスの遺体をだれも見つけられず 今日に至っています。イエスは復活されたのです。
【 罪の赦しと永遠のいのちを あなたにも 】
イエスの十字架は、私の罪を赦す身代わりの処罰であると信じる者は 罪を赦され、永遠のいのちが与えられます。よみがえりであり、いのち であるイエスが、死んでも生きる、永遠のいのちをあなた与えると約束 しています。
あなたも主イエスを信じませんか。教会は主イエス・キリス トを紹介しています。ご自分で確認するために、ぜひお出かけください。
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