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本物は?《人が作った神》《人を造った神》

2020年秋


~鰯の頭も信心から~ つまらないものでも信心すれば、尊く感じられるという諺で、信じる心、信心こそが大切であって、信じる対象はさほど重要ではないということでしょうか。鰯の頭であっても、信じるなら御利益があると言っているようです。日本には八百万もの 神々「やおよろずの神」が生み出され、何でも神にしてしまうのが、日本の文化とも言えます。

【 人は神を求めている 】

不思議だとは思いませんか。人は、どの国の人でも、共産主義国の人でさえ、何らかの信仰を欲し、文明が進んだ国であっても、様々な 宗教施設を作っています。無神論者だと公言していても、初詣には行くという人もいます。困った時には、神頼みもします。なぜ人は神的 なものを求めるのでしょうか。なぜ人は神を、神的な存在を作り、考え出し、拝礼の対象とするのでしょうか。

【 人は霊的な存在 】

聖書に以下の記述があります。

「神は人をご自身のかたちとして創造された。 神のかたちとして人を創造し、男と女に彼らを創造された。」

なぜ人間だけが神を求め、宗教行為をするのか、それは、人間だけが人格を持つ、霊的な存在として造られているからです。人は、創造 者である神に造られたので、神に聞いて、神と共に生きる時に、造られた本来の、真に自由で、真に主体的に、真に自分らしく生きられる のです。神の形に造られたので、人は神を求めるのです。

ほかの動物は宗教行為をしません。人間に一番近いと言われるチン バンジーでさえ、神を求め、拝礼することはしません。また、自分は固有な存在であるとの自意識もありません。自分は何もので、何のために存在しているのか、何のために生きるのかなどは考えません。神 のかたちとしては造られていないので、人格を持たないからです。

【 心にある空洞 】

「人の心には、神以外の何ものによっても満たされない空洞がある。」

フランスの数学者、哲学者、神学者であるパスカルのことばです。このことばは真実です。心に隙間風が吹いていると、ふと感じることはないでしょうか。あなたは、その心の空洞を、金儲け、出世、快楽、異性、お酒、勉学、善行などで満たそうとしていないでしょうか。

目的を達した時、確かに満足は得られます。しかしそれは、一時的 です。そして再び、心に隙間風が吹いていると感じ、むなしさに襲われるのです。神以外の何ものによっても、その心の空洞をぴったりと満たすことはできないからです。

【人は神を求めている 】

人は心の奥深いところで神を求めています。創造者である神を求めているのです。しかし人は、創造者である神を認めないので、見えるものを代用品とします。身近にあるものを自分の神として、それに頼り、救いを求めるのです。しかしそれらは、人が考え出したもの、人 が作ったものです。どんなに霊験あらたかに見えても、人の作品、人 の産物でしかないということです。

作り手と作られたもの、どちらが優れているかと問うなら、作り手なのは当然です。人が作った神は、人以下です。だから人が考え出した神々で心を満たそうとしても、その空洞を埋められないのです。

【あなたの若い日に、あなたの創造者を覚えよ 】

あなたは招かれています。創造者である神を心に迎えるようにと。 その時あなたは、真に自分らしく生きることになるのです。あなたの若い日とは、今です。過ぎ去った日に戻ることはできません。私たちには将来があるだけです。いつでも今日が一番若い日なのです。

【本物は人を造った神 】

創造者は千差万別の一人一人を作られました。だから創造者である神は、すべての人の、あらゆる優れた部分を合わせたよりも、さらにすぐれたお方です。その神が言われます。「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」と。創造者はあなたを 愛し、あなた本来の、高価で尊い歩みへと、あなたを招いています。 真に心が満たされた人生を捜してみませんか。教会は、あなたに、聖書から、真に主体的に生きられる指針を伝えているのです。

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