2021年春
【 宇宙には始まりがある 】
物理学者の研究と探索によって、今の宇宙は約137億 年前に、ビッグバンによって誕生したと考えられています。しかも始め の宇宙は原子よりもはるかに小さく、それが、1秒もしないうちに、数 ミリメートルほどの大きさに広がるインフレーションを起こし、その後 大爆発、ビッグバンを起こして、現在の宇宙になっていったのだと考え られているのです。想像することも、理解することも難しいのですが。
ただ私にも分かることは、宇宙には始まりがあったということ、そし てそれは、宇宙を始まらせる何かがあったということです。
【 宇宙に存在する物理法則 】
物理学者たちは、宇宙を観測し、計算をし、研究を進めて、宇宙に存 在する物理法則を発見し、いろいろな素粒子を見つけ出してきました。 今は、ニュートリノやヒッグス粒子も発見しています。さらに暗黒物質や 暗黒エネルギーなどについても調べて、宇宙誕生の瞬間に近づこうと研 究を進めています。解明されるのが楽しみです。
【 宇宙の始まりの前は? 】
宇宙には始まりがあった。これが通説となりました。では、宇宙を始 まらせたのは何でしょうか。宇宙の成り立ちについての解明は進んでい ます。宇宙の始まりから広がり続け、約137臆年を経て、今があり、し かも宇宙は、物理法則に則って運行されています。
原子よりも小さな宇宙は、だれが造ったのか。インフレーションを起 こさせ、数ミリほどの宇宙を大爆発させたのは、だれか。そこに物理法 則を定め、今の宇宙を運行させているのは、だれか。宇宙の始まりに近 づいての解明がなされても、同じ疑問は残ることになります。
【 物質と反物質 】
エネルギーは物質と反物質をペアでつくり、物質と反物質は出会うと 消滅してエネルギーに返ると言われています。宇宙に同じ数だけできた粒 子と反粒子のペアも、出会うことで、消滅してエネルギーに返るはずで した。しかし何ものかが、10億個中の1個だけ、反粒子を粒子に変えた ことで、10億個中の2個が物質として残ったと考えられています。この 何ものかが、ニュートリノではないかとの仮説がたてられています。
【 元素の生成 】
宇宙が広がる中で、星が生み出され、核融合を繰り返しながら、水素 から鉄までの元素が生成されたとのことです。鉄より重い元素の生成に ついても研究がなされています。超新星爆発によって元素が宇宙にばら まかれ、新たな星が作られる。その繰り返しの中、約46億年前に、私た ちの太陽系の中に、生命を生み出し、生命を保持できる惑星としての地 球が誕生したとのことです。
地球の地軸が23.4℃傾いていて、一日一回自転し、365日をかけて太 陽を周っていること、太陽との距離や月の影響など、絶妙なバランスを 保っていること、プレートが動き、マントル、火山、気流や海流なども 複雑に絡み合って、地球には、生命を保持する環境が整っています。
【 宇宙誕生から私たちの存在に至るまで 】
これらすべては偶然の産物であると、学者たちの多くは結論づけてい ます。生命の誕生から、人間の出現も、進化の産物とされています。し かし本当にそうでしょうか。宇宙には物理法則が存在しています。地球 には生命が誕生し、私たち人間が存在しています。これらのすべてを偶 然の産物と結論づけて良いのでしょうか。私たちの身体の各器官の様々 な機能や働きも精密に設計されています。神秘です。
【 創造者である神は被造物を通して知られる 】
「はじめに神が天と地を創造された」聖書の冒頭の部分 です。創造者である神が緻密に設計し、精密に宇宙を誕 生させ、ビッグバンを起こし、地球に生命を生み出しま した。約3500年前に書かれた天地創造の聖書の記述が、科学的な発見 がなされ、解明が進んでいる現代において、何の矛楯も生じさせない記 述となっています。実に、驚くべきことです。
「神の永遠の力と神性は、世界が創造されたときから被造物を通して知 られ、はっきりと認められる」
と新約聖書にあるとおりです。被造世界 を真摯に観察するなら、それを設計し、創造された、生けるまことの神 の存在を認めざるを得ない、と考えるのは当然ではないでしょうか。こ の創造者である神は、私たち人間を、愛の対象として、人格を持つ、霊 的な存在として、特別に創造されたのです。私たちは皆、この創造者で ある神に愛されています。創造者である神は、あなたに語りかけます。
「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」
Комментарии